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第27回西日本フク研究会が開催されました

第27回西日本フク研究会が、6月17日(土)13:30から、彦島西山町の下関唐戸魚市場 活魚センターで開催されましたので参加してきました。先ずは見原宏会長のご挨拶。

内容は以下の通りです。

1.「山口県におけるトラフグの増殖と資源管理について」、「山口県水産研究センター:馬場俊典 様

トラフグの東シナ海・日本海・瀬戸内海系群の資源は、低位・減少傾向にあるので、これらの実態を調査し、今後の資源管理や資源添加の向上に活用しようとするもの。

 

2.「色彩によるフグ類身欠きの魚種等鑑別について」、水産大学校:中村誠 様

フグは丸の状態では模様の入り方や鰭の形状・色などで、比較的容易に判別できるが、身欠いた後は(特に一般消費者は)判別が容易でないため、色彩計による解析で鑑別できるかを検討した。

 

3.「フグの学名の話、なぜコモンフグが新種になったのか」、国立科学博物館:松浦啓一 様

生物を分類するための全世界共通の学名については、通常早く提唱されたものが使用されるが、やむを得ず変更される場合があり、フグ科の魚類の普通の種にも変更が見られるので、その例を今回紹介。

 

4.「情報提供依頼」、瀬戸内海区水産研究所:平井慈恵 様

トラフグ親魚の回遊状況を調べるために標識魚(ロガー装着魚も)を放流していますので、そのトラフグが獲れたらご連絡をお願いします。

 

5.「ふくの海外展開について」、日本貿易振興機構:岩上勝一 様

「フク」の輸出で現在実績があるのは、米国、シンガポール、マレーシアです。輸出可能国での新たな販路開拓による輸出拡大や、訪日外国人旅行客をターゲットにした取組みなどについて報告。

 

6.「全国フグ調理師免許統一の経過報告」、岡山商科大学:古川澄明 様、下関ふく連盟:松村久 様

ふく処理師免許を全国統一することで予想されるメリット・デメリットの収集を行い、今後の会議(2~3回実施予定)での参考にし、その会議の結果は厚生労働省に報告するとのこと。

 

研究発表の後、懇親会が天白ひらこし(ふく楽舎)でありました。

今回様々なフクに関する発表で、知らなかったこと・疑問に思っていたことが解り、また今後水産団地㈿の業務をおこなう上でも業界関係者とのつながりも出来て、大変有意義な西日本フク研究会でした。

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